私はいつも樹形がこうとか、改作ががどうとか、そんな盆栽の姿形ばかりを考えて楽しんでいますが、本当に肝心な部分は全くの初心者のまんまです。 このエゴノキも、今年の夏にちょっとした不注意から全ての枝を失ってしまいました。 それどころか、もう既に残った幹芯の上半分も枯れ込んでいるかもしれません。 私の職場の棚場では、朝の水遣りは9時前後が日課となっています。 そして八月のある日、いつもと同じように朝一の水遣りを終えたはずだったんです。 ところが、正午前に二度目の潅水に向かったところ、このエゴノキの葉がシオシオに萎れてしまって、クタァ〜ッと虫の息のような姿になっていました。 たぶん、朝の水遣りで何故だかこの鉢だけを飛ばしてしまったんだと思います。 前日まで普通に元気で、朝の姿にも異常なかったはずなのに・・・。 その後、日陰で潅水を控えて養生しましたが、葉はみるみるうちに茶色に変色して、自力で振るい落とす事も出来ずに、症状は悪化するばかりです。 葉を強制的に落として様子を見守っていましたが、完全に枯れはしなかったものの、数箇所から芽が吹き直してくれただけで、上半分などはまったく芽動きも無しです。 そして現在、すべての枝は枯れ込み、頭の先端部分も枯れ込んでしまいました。 来春になっても上部からの芽吹きがなければ、残った上半身も諦めなければなりません。 幹骨格が出来ていて、さぁ、これから枝作りだと今春に素焼きから鉢に上げたばっかりです。でもまた来春はまた素焼きに戻して、幹骨格作りに逆戻り、数年分の後退を余儀なくされそうな状況です。 たった一回の水遣りと云えども、盆栽とは一回たりとも欠かせないその積み重ね。 ちゃんと身に染みて分かってはいるんですが・・・。 上の写真は、裏側やや上より眺めた現在の姿です。 少し今年一年の歩みを追ってみます。 まずは3月上旬、今年の枝作り計画を立てている頃の芽出し前の姿です。 続いて5月中旬、せっせと芽摘みを行なっていた頃の姿です。 6月中旬、針金整枝を終えた頃の姿です。 役枝を引っ張っぱりながら、元葉を透かしていましたが、 その手入れ方法には少し誤まりがあることを後で知りました。 でもその正誤は別として元気な姿です。 当時の樹高:14cm(葉先まで) そして魔の8月を迎えます。 灼熱の炎天下。朝の水遣りを見落としてしまい、たったの数時間で悲惨な姿に・・。 を写真に撮って記録する気力も無しで、その姿は画像には納めていません。 8月末、枝元3個所から芽が吹き始め、完全な枯れ死だけは免れたようです。 そして現在。枯れ込んだ枝や頭の先端は落として、こんなになってしまいました。 何だか泣けてきます、この哀れなダンゴ姿。トホホ・・・ ヤル気満々で迎えた春の意気込みが、今となっては遠い昔の思い出です。 エゴノキ:樹高6.5cm 裏側から見たところです。 残った首部分も枯れ込むかも知れませんが、来年の芽吹きに期待するしかありません。 |
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タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
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内 容 | ニックネーム/日時 |
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うぅっ 悲しいですねぇ(T_T) |
にぃにぃ 2007/11/01 22:02 |
にぃにぃさん、 |
いつの日か 2007/11/01 23:12 |
今日は。 |
河内の親父 2007/11/02 11:04 |
河内の親父さん、 |
いつの日か 2007/11/02 14:49 |
立派なエゴノキなのに残念でしたね。 |
北の空 2007/11/02 16:33 |
北の空さん、 |
いつの日か 2007/11/02 18:14 |
こんなに太い幹にするには、どのくらいの年数がかかっているのでしょう。 |
ちゅいろ 2007/11/02 20:06 |
ちゅいろさん、 |
いつの日か 2007/11/02 21:10 |
☆d(o⌒∇⌒o)b |
ちゅいろ 2007/11/03 19:55 |
私も去年、梅の木を水枯れで弱らせました。 |
五朗 2007/11/05 07:12 |
ちゅいろさん、 |
いつの日か 2007/11/05 10:45 |
五朗さんの棚場は広大そうだから、水遣りで一周するだけでも大変そうですね。 |
いつの日か 2007/11/05 10:56 |
丹精込めて愛でていた盆栽が無惨な姿になるのは耐えられませんね。。涙 |
照盆樹 2007/11/07 20:00 |
照盆樹さん、 |
いつの日か 2007/11/07 21:26 |
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